今日は校正するにあたっての環境や心構えなどを書いてみようかと思っております。
まずは環境から。
「校正は文章が読める環境ならどこでもいいんじゃないの?」
と思われそうですが、違います。
校正は集中しないとほとんど間違いを見つけられない、なんていうこともある作業なんです。
それに、疑問に思ったところはメモ書きしておくなど、後で著者(広告なら制作者)に確認がとれるようにしなければなりません。
辞書で調べて解決できるなら辞書を引くことも重要です。
また、校正は場合によっては文字の修正だけでなく文章内の矛盾などの中身の吟味もしなければならないので、文章を熟読することが必要となります。
なので校正をするにはやはり落ち着いて集中できる環境が必要ですね。
集中しているので多少の音は気になりませんが、あまり大きな音が頻繁に起こるとさすがに集中が途切れてしまい、作業を低下させてしまいます。
騒音のあまりない個室だと効率もあがりそうですね。
しかし、人によっては音楽が小さめに流れている方が集中できるということもありますので、そこは個人に合った環境作りをする必要がありそうです。
次に心構えについて。
する作業自体は単純ですが、やってみるとなかなか間違い0にならないのが校正です。
恥ずかしい話ですが、私は文章の校正で元の原稿と校正刷りを見比べて校正する引き合わせ作業でも完璧に校正できたことはまだありません。
元の原稿があるんだからすぐ分かるだろうと思うのですが…。
特に焦っていると間違いやすいようです。
時間が少しくらいかかってもいいので、確実に1字1字引き合わせを徹底しなければ間違いを見つけられません。
そして、2回繰り返してやってみるくらいの慎重さが必要となります。
最初のうちは早さより正確さを求めて作業することが大切です。
まさに急がば回れ、ですね。
雑念をなくしてただひたすらに原稿と同じかどうかを1字1字確認していきます。
その途中で余力があれば文字・文言の統一や原稿自体の誤りの発見・指摘を…とはいえ主は著者(制作者)ですので、校正者は出過ぎたことをしてはいけません。
まずは疑問点は赤を入れずに確認する習慣をつけます。
最後にレイアウトに関して。
レイアウトとは新聞・書籍・雑誌からチラシにいたるまで、あらゆる印刷物の文字・写真・図版の配列構成をいいます。
校正刷りで確認するのはそのレイアウトも含まれています。
文字の欠けや罫線の欠け・歪みなどもです。
また、写真の上下左右が反転していることも考えられますので、そちらも注意深く確認します。
本なら見出しや柱、ページ数なども決められたとおりに入っているか確認します。
見出しに関しては見出しの後の文章の内容と合っているかも見ておきます。
…確認することがいっぱいありますね。
リラックスできてこそその後集中し更には効率があがりますので、時には休憩を入れて緊張をほぐすことも大切です。
また、自分1人だけでなく他の人にも校正をしてもらえれば間違いは減少します。
長々と書いてみましたが、結局書きたかったのは校正には集中力と慎重さが大事っていうことだけなんですけどね。
【デザイナーブログ】は普段、折り込みチラシやパンフレット・DMなどの広告を実際にデザイン制作しているサンクスのデザイナーブログです。毎回筆者が交代しますので様々な内容でお楽しみいただけます。
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